こんにちは。
 昨日、一昨日は静波海岸で行われたNSA主催の全日本ジュニア・マスターズ選手権に ジャッジとして参加させて頂き、お店の方の開店時間が遅くなってしまいご迷惑をおかけしました。 ありがとうございました。 モリです。
二日間を通してジャッジをさせていただきました。 波は二日間なんとかもってくれて、選手の皆さんの日頃練習されている成果を 発揮することができるコンディションではなかったかと思います。 昨日の決勝ラウンドでは本当に素晴らしいライディングを見せていただきました。
このような大会ジャッジのお手伝いをさせていただくようになって何年目になるのか 定かではありませんが、ジャッジは毎回緊張します。
大会は1ヒート(1試合)15分ほどの中で4人~5人の選手がゼッケンをつけて海へ入ります。 各々時間内に8本までライディング可能で、そのライディングをジャッジは 0.1~10ポイントまでを5つのカテゴリーに分けて、0.1ポイント刻みで点数をつけます。
0.1~1.9 POOR(プアー) 2.0~3.9 FAIR(フェア) 4.0~5.9 AVERAGE(アベレージ) 6.0~7.9 GOOD(グッド) 8.0~10.0 EXCELLENT(エクセレント)
MAX8本のライディングの中から点数の高いライディング2本の合計が選手の持ち点となり、 持ち点の高い上位2名が次のラウンドに進むトーナメント形式で、 点数は4~5人のジャッジの平均点できまります。
4~5人の選手が一人ずつ順番にライディングをするわけではないので、 時には全員が一斉にライディングをすることもあります。 そんな時は心の中で頼むからやめてくれと叫びます。
大会を通じてキーとなるライディング評価を最初に決めて全ての試合をジャッジしていくわけですが、 選手達が後から自分の評価を見聞きしても納得できるように、 なぜこのライディングはこの点数になったのかをジャッジ自身が把握しなければなりません。 特に試合内で複数の選手のライディングの優劣をはっきりつけていくことは、 選手達にとって勝ち残っていくための一戦一戦ですからとっても重要。
同じ試合内で、ジャッジテントの中では複数のジャッジが各々に点数を付け、 その後に「ゼッケン赤の○本目と比べたら今のゼッケン青のライディングは・・・」 といったようなセッションは頻繁に繰り広げられます。
そのためジャッジは今行われたライディングがどのカテゴリーに入るか、 他のライディングと比べて今のライディングは良かったのか悪かったのかの判断力と、 比較するためにそれまでのライディングを忘れない記憶力がとてもとても必要です。 緊張せずにはおれないんですよね。
何度やっても慣れることはありませんが、 目の前で素晴らしいライディングを見たときには本当にゾクッと鳥肌が立ちますし、 8点以上の高得点をジャッジペーパーに記入する時は毎回テンションが上がります。 決して簡単ではないのですが、とてもおもしろいです。
興味とお時間のあるかたは、NSAのHPで公認ジャッジを募集しています。 また毎年行われるジャッジ試験の内容もアップされていますので、 試験問題でちょっとジャッジしてみてください。 まず始めに例題でこの問題の点数基準となるライディングがありますので、 そのライディングと比べてどうなのか、どのカテゴリに入って何点なのかを回答する問題です。 大会とは違って一人ずつのライディングなので本番よりは気がらくです。
問題1 映像のライディングを採点せよ。(ショートボード) 問題2 映像のライディングを採点せよ。(ロングボード/ボディボード) 問題3 各ライディングを採点し、得点の違いがどこにあるのかを述べよ。(ショートボード比較)
模範解答はこちら。
大会ジャッジの際はお店の開店が遅れてしまうのでご迷惑をおかけしますが、 「大会ジャッジに参加してきます。」と言ったときには、モリはこんなことをしてるんだと ご理解いただけたらありがたくぞんじます。
二日に渡って選手の皆さん、大会関係者の皆さん本当におつかれさまでした。 ありがとうございました。
< 了 >
ジャッジ問題 - NSA HPより
テーマ:サーフィン・ボディボード - ジャンル:スポーツ
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